「ルーツをたどる1カ月」 その3 お花まつり(釈尊降誕会)

5月2日(木)、「お花まつり」が本校阿倍野校舎講堂にて実施されました。
お花まつりとは、仏教の開祖であるお釈迦様の生誕(4月8日)を祝福する仏教行事です。

講堂の舞台上には、美術部員が描いた鳳凰の絵と生徒が持参したたくさんのお花が飾られ、
中央には小さなお堂、「花御堂」が組み立てられています。
花御堂には誕生仏が安置され、荘厳な雰囲気の中、お花祭りがはじまりました。

まず、真剣な面持ちの生徒が次々と入場します。
新入生に続いて、2年生3年生が、先輩の威厳とともに前方の席に着きました。


式典第一部は、献花・灌仏から始まります。
2年生3年生の代表が、儀礼に則り厳かに壇上に上がり、
お花を供え、誕生仏に甘茶をかけました。

続いて生徒会長3年1組八木茶依さんが、奉賛文を読み上げました。
全校生徒の代表として、本校教育の伝統を具現する品格にあふれた態度で、みごとにその責任を果たしました。
奉賛文では、
「男子生徒にも花まつりの伝統を知ってもらい、引き継いでいってもらえることを願っています」
と、男女共学化という変革期における伝統継承への想いが、新入生に伝えられました。

式典第二部では、乾文雄先生(京都大谷中学校・高等学校教諭)から法話をいただきました。
法話の一言一言に、乾先生の宗教心と身近な生活とがつながるメッセージが込められており、自分自身の存在と周りの環境への「報恩感謝」の心について、聞く者の胸に強く響くものがありました。


お花まつりは、阿倍野台校舎の生徒と泉ヶ丘校舎の生徒が初めて行う合同行事となりました。
2年生3年生の背中を見て、新入生が実感として受け取ったもの。それこそが本校の伝統であり、何物にも替え難い価値なのです。
東大谷高校の「ルーツをたどる1か月」は、このお花祭りもって終了となります。
これまでの一連の取組みが、生徒の皆さんの今後の学校生活において、大きな糧となることを期待しています。

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